石徹白洋品店「たつけ」を作ってみました
こんにちは。
ここ数年の間ずっと「作ってみたいな~」と思っていたものに、ついにチャレンジしました!
昔ながらのワークパンツ「たつけ」
作ってみたのは、野良着、昔ながらのワークパンツ「たつけ」です。
たつけに出会ったのは
映画「おだやかな革命」を観て、岐阜県の石徹白(いとしろ)という集落を知ったことがきっかけです。
雪解け水を利用した水力発電をはじめ、石徹白に住む方々の活動がとても魅力的なんです。
その中の一つが石徹白洋品店の取り組み。
集落に昔から伝わる仕事着「たつけ」を復活させ、現代風にアレンジしたものを製造・販売されています。
そこで今回、石徹白洋品店さんから、
・「たつけ」の作り方テキスト と、
・「たつけづくりキット」
を購入し、作ってみました。
パンツ作りは初めてだけど…
裁縫は趣味で簡単な小物・服を作る程度。
パンツを作るのはこれが初めてです。
前後、左右、4枚の細長い布を縫い合わせれば出来るのかなーと思っていましたが、
テキストを見てみると…
意外に複雑そうです。
「まるでパズルみたい」な作り方
とりあえず、やってみよう!
ということで、
体のサイズを測って布を裁断しました。
下の写真です。
…このパーツからパンツが出来るとは想像しにくいですが…
このユニークな裁断も、
昔は貴重だった布を無駄なく使うための工夫の一つだそうです。すごいですね。
次は、
裁断した布と布を縫い合わせていきます。
ミシンでもOKですが、今回は手縫いで。
バラバラのパーツを一つひとつつなげていく作業は、まるでパズルのようです。
一つ、また一つと、パーツがつながっていきます。
↑ちなみに上の八の字の布が前側になります。
点線の部分を縫い合わせて…
やっと、パンツらしくなってきました!
ウエストのゴム入れと裾の処理をして…
完成です!!
履き心地のヒミツ
早速履いてみました!
洋服のストレートパンツの様なシルエットをしていますが、
実は
お尻の部分にマチがたっぷりついているので、お尻まわりがゆったりしています。
(右はユニクロのスキニーデニム)
なので履き心地が良く、
締め付けがないので
長時間履いていても疲れません。
そして、
すぼまっていて
足さばきの良い裾まわり。
動きやすいです。
農作業着ならではの工夫が詰まっていますね。
確かに田植えや畑仕事などもはかどりそう!と思いました。
作ってみての感想・反省
良かったことや反省点です。
・採寸について
採寸は、自分の好きなサイズにカスタマイズできる一方、
慣れてないとイメージ通り完成できないこともあるなと思いました(今回は股上が少し短いなと感じました)。
手持ちの服と比べながら、慎重に測るのがベターかと。
・縫製について
色々な形の生地を縫い合わせるのは謎解きのようで、テキストとにらめっこ。
なかなか進まなかったり、間違えて途中からやり直したり。
パーツが多いだけ布端の処理も多くて、折り伏せ縫いなどの始末に少し時間がかかりました。
この点は、ロックミシンを使える方なら早いかもしれませんね。
最後に…
上記のように
なかなか大変な部分もありましたが、
完成したときの達成感、身につけたときの何とも言えない幸せ感は、既製服では味わえない感覚です。
また、ものづくりを通して昔の人から伝わってきたもの、多くの人の知恵や物を大事にする文化に触れられたことに、ちょっぴり感動しました。
「マイたつけ」、さっそく部屋着として活躍していますよ~。
ちなみに、今回一緒に「はかまの作り方」というのも購入したので、
こちらもいずれチャレンジしたいなと思っております。
素敵なモノがたくさんあります↓
石徹白洋品店 - Itoshiro Yohinten
お読みいただきありがとうございました!